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3.九条新道商店街
かつての九条新道商店街
西の心斎橋筋と称された 九条新道の繁栄

 九条新道は明治三十年ごろに松島の地と源兵衛渡を一直線に結ぶ道路として新しく開設された。東端は尻無川に架かる花園橋であり、大阪市電の最初の起点となったところであったので急速に町がひらけ、そこにいろんな業種が商いを競う商店街が成立した。
 最盛時の昭和初期には「西の心斎橋筋」と謳われるほど活気を呈した。道路幅員は六bしかないが、二七二店舗が両側にひしめいた。 
 西大阪の一般住民と工場労働者を購買顧客層として商いをしたので、当時から安価販売を目指して成功した。夏冬という季節にかかわらず朝8時から夜12時まで営業できたのは隣接地に松島の歓楽地が所在していたからであった。
 
大阪名物となった九条まつり
 店舗の規模も大きく、劇場・寄席・映画館が商店街の東部に集まった。実際、心斎橋筋と九条新道の両方に店舗を有する老舗が多かった。
 伝統を誇りとする商店街は、今なお健在で遠方からの買物客も多く、常に賑わいをみせている。
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