区の花


あやめ科の多年草で水湿地にはえ、葉は広剣状。初夏に長い茎の先に紫や白の花を咲かせます。昔は花汁を染料に用いたといわれています。古い歴史と文化のあるまちにふさわしい花として昭和62年7月、住吉区の花に選ばれました。

かきつばた(杜若)



 かきつばたは、古来日本文化に関わりが深く、日本人には親しまれてきた花ですが、わが町"住吉区"とも深い関わりをもつ花です。住吉大社の南東、細江川北岸・浅沢神社周辺は古代、浅沢沼と呼ばれ、平安の昔からかきつばたの名所として知られていました。

「住吉の浅沢小野のかきつばた衣(きぬ)に摺(す)りつけ着む日知らずも」 (万葉集 作者不明)
「いかにして浅沢沼のかきつばた紫ふかくにほひ染めけん」 (藤原定家)

また、明治10年明治天皇が行幸され、「むかし見し浅沢小野の花あやめいまも咲くらむ葉がくれにして」と歌を詠まれたということです。

この住吉区と古くから縁深いこの花を区のシンボルとして、明るく健康な町づくり、花と緑のあるうるおいのある町づくりを進めようと区の花に指定されています。