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43.市立児童院
大阪阿波座センタービル正面外観
「知・徳・体」一体化の公共施設 オアシス廣教寺のなごり

この市立児童院は、戦災で廃校になった廣教小学校鉄筋校舎を利用して開設されていた明治小学校分校と教育養護施設が老朽化のため取りこわされ、市民の多目的な活動に利用される公共施設として、平成三年五月に完成を見た鉄筋七階建ビルであり、各方面から注目を浴びている。
正式には「大阪市阿波座センタービル」と称するこのビルには市立児童院のほかに市立西スポーツセンターをはじめ、大阪市ホームヘルプ協会・同シルバー人材センター・同高齢者総合相談情報センターなど行政および外郭団体が市民活動を活発に推進する観点から相互に連携しながら入居している。
児童院ルーム・パルの内部設備

 ここは江戸時代の廣教寺の南寄りの境内地にあたり、明治初期に開校された廣教小学校が、寺地の一部を地域の負担で購入して地域の基礎教育の拠点とした土地で、その跡地を利用した市立児童院は昭和三十七年に環境に恵まれない学童生徒を社会福祉面から充実した保護を加える目的を以て設備されたものである。
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