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38.玉水教会と金光教
荘厳な設備が施された祈祷所
戦災を免れた大木造建築荘厳な信者礼拝祭典場

 江戸堀一丁目に所在する神道金光教の大教会である。昭和九年十二月に落成したこの建物は面積千二百平方メートルに及ぶ広大な木造建築物で、当時の金額で三十万円を要したと伝えられる。大規模な金光教教会の中にあっても最大のもので、棟高十三メートルのあたりを見下ろす屋根は総銅葺八つ棟造りの偉容を誇っている。
 木津川以東の西区では数少ない非戦災地域に位置していたので、復興期の社会に大いに貢献した。教会の南向い、駐車場のところに頼春水・頼山陽親子が住まいにした史跡がある。
屋根にも風格を感じる玉水教会
 当区から西大阪にかけては、金光教の大建築が多く、なかでも三軒家の泉尾教会は遠望の効く建物としてよく知られた存在であった。
 また、四つ橋筋近くの立売堀には、大阪における金光教の草分け的存在である白神新一郎の大阪教会が所在し、往時は、玉水教会とともに大きな勢力であった。最近、新なにわ筋西の立売堀に移転し、近代的な祭典場を有する建物となり面目を一新した。
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